風の音

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今日の佳き日に

※ このお話は原作と設定が違います。
  ご注意くださいませ。

2015/10/13 ≪花嫁→正妃≫

****** ▼ 追記記事 ▼ ******

知らなかったからこそ ここまでこれた
知らされなかったからこそ 知ろうと思った

後宮のコト
私は何も知らなくて
でも、だからこそ一生懸命勉強できたと思う。
きっと知っていたらこんなに大変なコト途中でめげていたかも。
ひょっとしたら貴方の手を取るコトも出来なかったかも。

知らなかったからこそ 知ろうと思った

貴方のコト
たくさんの「?」があったからきっと前に進めた。
いつか貴方に言われた『前のめり』は遺憾なく発揮されたのだろう。
家族のコト 下町のコト
たくさんのコトが頭を駆け巡る。
今日はそういう日。
窓から柔らかな光が差し込む。
「きれいだ・・・」
私の頬にそっと触れて優しく微笑む貴方に、心がじんわり熱くなる。
「陛下も素敵ですよ」
ふふっと笑みがこぼれた。
2人ともいつもとは違う装い。
幾重にも重なった布地には金糸で縁取られた文様がついている。
私はいつもより少し濃い化粧をして、いつもより煌びやかな飾りをつけている。
「夕鈴」「陛下」
一緒に声を発したことに少し驚き、見つめあって笑った。
「先にどうぞ」
陛下に促されて先に口を開く。
「陛下、私をお嫁さんにしてくださってありがとうございます」
「夕鈴、僕のお嫁さんになってくれてありがとう」
どちらからともなく、そっと触れるだけの口付けをした。
「コホン。お二方、お時間です。」
李順さんが扉の前に立っていた。
「分かった」「はい」
「あ、陛下、口を拭いてください。お妃様は少しお待ちください」
そう言ってササッと口紅を直してくれた。
「ありがとうございます」
「陛下は先に会場へ。お妃様は後から入場です」
どんな時もテキパキと指示を出してくれるのは変わらない。
少ししてから移動して、重々しい扉の前に立つ。
「もう言わなくても良いと思いますが、一応。転ばないように」
李順さんが眼鏡をくいっと上げる。
バイト時代の花恵宴を思い出し、クスッと笑った。
「はい!」

ガチャ

扉が開かれる。
真っすぐ幅広の絨毯が敷かれている。
絨毯の左右には陛下の臣下がずらりと並んでいる。
周宰相、柳・氾両大臣、方淵、水月さん、政務室のみんな・・・
見知った顔があることに少し安堵する。
深呼吸をしてゆっくりと足を進める。
李順さんに叩き込まれたお妃教育の賜物。
しっかりと一歩ずつ背筋を伸ばして真っすぐ前を見て歩く。
見つめる先には愛しい人。
たくさんの歓声が響く。

あの日貴方に出逢ったから 今日という日がある
あの時貴方が手を差し伸べてくれたから 今という時がある

「後悔していないか・・・?」
悲しそうな顔で貴方にそう聞かれたあの日。
私は笑顔で言い切った。
「していません!」

貴方の隣に立つ私は正妃らしくなったでしょうか。
「これからもよろしくお願いします。」貴方にだけ聞こえるようにそっと囁く。


これから先、貴方と歩む未来を、今という時を積み重ねて築いていく。

揺るぎない想いを胸に。


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