風の音

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ないしょ

2015/11/05 ≪花嫁≫

****** ▼ 追記記事 ▼ ******

「あのね、大好きです」
「!」
貴方の耳元に手をやって、誰にも聞かれないように囁く。
「僕も大好きだよ」
お返しとばかりに私の耳元で言う貴方。
何だかくすぐったくて、私は首をすぼめる。
お互い見つめ合って、口づけをした。
おでこをこっつんこして、くすくす笑い合った。

ここは後宮。
人払いをしてあって、私達の会話を聞く人なんて誰もいないけれど、貴方だけに伝えたくて・・・。
他の誰に何と言われようとも、貴方が知っていてくれればいい。
私の本音。

伝わったかしら・・・?

貴方の瞳を覗き込むと、私がいて。
私の瞳には貴方がいて。
嬉しくて自然と笑みがこぼれた。
「今日は君の方から愛の言葉を伝えてくれるなんて、素晴らしい日だな」

あ・・・狼・・・

そう思った瞬間、軽々と抱かれ、膝の上に座ることになってしまった。
膝抱っこは恥ずかしくて、貴方の顔が近くてドキドキする。
目を閉じてそっと貴方にもたれ掛かれば、鼓動が聞こえてくる。
とても安心する。
「本当に大胆だな」
狼のままの貴方に、さらにドキドキは加速する。
顎に手を添えられて、口付けされる。
長く甘い口付けに私の身体から力が抜けていくのが分かる。
こうなったら、貴方のペース。

せっかく私のペースに持ち込みたかったのに・・・

私は誰に何を言われてもいい。
だけど、私の事で貴方が悪く言われるのは嫌。

でもね、本当は、ほんの少し、傷ついている時もある。

誰にも言わない、

   言う必要のない、

      私の―――。


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