風の音

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唯一無二

2015/12/06 ≪花嫁≫
※ LaLa1月号(第76話)のネタバレになります。
  コミックス派の方はご注意ください!

****** ▼ 追記記事 ▼ ******

「陛下。今まで目が合っただけで女性に言い寄られた経験は?」
「・・・」
「行動には充分気をつけて下さいね」
「へーか。今の沈黙はどーゆーことですか。そこんとこくわしく」
ゆさゆさ陛下を揺さぶったが、陛下は無言を貫いた。

でも、どうしても気になり、夕鈴は日を改めて陛下に詰め寄った。
「僕にはそんなつもりないからね」
サラリと言った陛下の言葉に、そういえば・・・と夕鈴は記憶を辿った。
「以前、紅珠にもそんな事ありましたよね」
じとーっと陛下を見る。
「それは氾紅珠の思い込みだろう」
「・・・妓館でもきれーなお姉さんたちに、きゃあきゃあ言われてましたよね」
夕鈴が陛下を見る目は変わらず。
陛下は前髪をかき上げてふうと息を吐き、夕鈴を見つめる瞳には狼が宿る。
ぐっ・・・と言葉を詰まらせた夕鈴を軽々と抱き、長椅子に腰かけ夕鈴を膝抱っこする。
「私の瞳には君しか映らない」
陛下が夕鈴の瞳を覗き込むと、夕鈴の頬はぽんっと染まり、ふいと顔を逸らす。
「何故逸らす」
陛下の顔を見なくても、声だけでムスッとしたことが分かる。
「へーかがじっと見るからです!」
肩をわなわなと振るわせて、耳まで真っ赤になっている夕鈴は陛下の顔を見ることが出来ない。
「私の妃は可愛いな」
「なっ・・・///」
咄嗟に陛下の方を見た夕鈴は陛下とバチッと目が合った。
狼の瞳に吸い込まれそうになった夕鈴は、反射的に目を逸らす。
「夕鈴」
陛下に優しく耳元で呼ばれる自分の名は、何故こんなに甘く響くのかいつも不思議に思う。
拒絶出来ず、おそるおそる顔を陛下へ向ける。
フッと表情を和らげる陛下を愛しいと思う。
「君だけだ」
痛いほど真っ直ぐ向けられる想い。
本物の花嫁になって気付いた陛下の気持ち。
泣きたくなるほど心がいっぱいになり、顔が綻ぶ。

私がこんな想いになるのは

私のこんな表情を知っているのは

貴方だけ。

「私も貴方だけです」
二つの影がそっと重なる。


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