風の音

いただきます

2015/12/10 ≪花嫁≫
言の葉短編集 5

****** ▼ 追記記事 ▼ ******

「いただきます」「いただきます」

二人一緒に、手を合わせて言う。

今日は久々に夕鈴の手料理が食卓に並ぶ。

温かい料理に囲まれて、愛しいお嫁さんと一緒に食べる食事は楽しい。

「美味しい!」と言えば、

「ありがとうございます」と照れたように笑う君が可愛くて

自然と顔が綻ぶ。

昔、自分で言った≪家族みたい≫という台詞が、まさか本当になるなんて。

嬉しくて、君も同じかな?とちらりと君を見る。

ふわりと幸せそうに笑う君がそこにはいて、

抱きしめたい衝動に駆られて席を立とうとすると

「お食事中です!」と叱られてしまった。

ここは王宮ではなく、

どこかの下町で、

食事をしながら会話を楽しむ家族のように時が流れる。

『いただきます』

この言葉で、楽しい家族の時間が始まる。


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