風の音

一緒に明日を繋ごうね

2016/08/12 ≪花嫁≫

お題サイト → Kiss To Cry 様

****** ▼ 追記記事 ▼ ******

『一緒に明日を繋ごうね』

少しずつ時を重ねていこう。

一緒に。

手を繋いで。


陛下の隣を歩く時、いつもスッと手を差し出される。
いつからか何の躊躇いもなくその手を取って、隣を歩くようになった。

臨時花嫁の時は恥ずかしがっていたっけ・・・

でも、途中から無意識に手を取っていた気もする。

自然な動作で差し出されるその手を、私は取る。
いつもは見ないけれど、手を取る時に陛下の方を見てみることにした。

どんな表情で私に手を差し伸べているのかしら・・・

気になった。
今日も差し出された手を取って、陛下を見ると自分の頬が緩んで熱をもった。

だって・・・だって・・・!

すごく嬉しそうな顔をするんだもの

狼陛下の顔のまま、優しい笑顔を浮かべている。

そんな顔をしているだなんて、思ってもいなかった。

ズルい///

きっと陛下も知らないだろう、とびっきりの素敵な笑顔。

私だけのものだと思ってもいいかな・・・

私の手を取って歩く陛下は、私の歩幅に合わせてゆっくりと歩いてくれる。
きっと陛下は知らないだろう。
貴方と歩く時の2人の距離がいつも近くて、私がドキドキしていることも。
狼陛下の顔を持つ貴方の隣で、私はいつも貴方に見合う自分でいるか心配していることも。

ぜんぶ、ぜんぶ
私の心の中にだけ。
そっとしまっておく。

でも、勘の鋭い貴方だから、きっとそのこともお見通しなのかもしれない。
時折、私を気遣うその優しさに心打たれる。

また明日も、手を差し伸べてくださいますか?

そうしてくれたなら、

私は迷わず、

笑顔で貴方の手を取る。

そして、貴方の隣を歩いていく。


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